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資源、エネルギー、食料需給の逼迫、環境問題の深刻化などから、従来型の経済活動の限界と、サーキュラーエコノミーへの移行の必要性が意識されるようになってきた。今回は、サーキュラーエコノミーへの移行に際しての期待と課題、関連の産業振興策などについて学ぶ。また、欧州委員が2020年3月に策定した新サーキュラーエコノミーアクションプランに基づき、その目指す姿と、資源効率の観点から世界の産業界が目指すべき姿をご紹介頂き、日本の産業の今後の強みについて議論する。
1)「サーキュラーエコノミー(循環経済)について」
経済産業省 産業技術環境局 資源循環経済課
課長補佐 吉川泰弘(よしかわ やすひろ)氏
2)「サーキュラーエコノミーと経済活性」
(一社)サステイナビリティ技術設計機構
代表理事 原田幸明 氏
(国研)物質・材料研究機構 名誉研究員
全体満足度: ”満足”(満足,どちらかと言えば満足,普通,どちらかと言えば不満,不満,の5段階から選択)
講演レベル評価: 講演1, 2共に “適切”(易しい~難しい の5段階から選択)
講演内容評価: 講演1, 2共に “有用” (有用~有用でないの5段階から選択)
感想(抜粋)
・非常に面白い話を聞けて良かった。お二人の話しが違っているのが印象的だった。自分なら、どちらのアプローチの仕方をした方が良いのかと考えてみるきっかけを与えてくれた。今まで思っていたサーキュラーエコノミーが全てではないということを気が付かせてもらって大変有益だった。自分が持っていない発想の展開をして、ビジネスで成功している事例も聞けたので、今やっている仕事の中で、変えていくべきものを見つけていきたいと思った。
・目から鱗というか、こんな考え方もありなのか、というお話しがたくさんあり、今後の自分の仕事に影響がありそう。自分の分野とは遠いかなと感じるテーマでも、参加してみると必ず聞いてよかったなと思うので、これからも様々なジャンルの講演を期待する。
・ESG関係は、日々情報が変わり理解が追い付くのが難しい。今回の勉強習会はとても有意義だった。
・国のスタンスおよび専門家の見解の双方を聴くことができ、とても勉強になった。ITに期待されている事柄について、ヒントをたくさんいただいた。
・とても面白い企画だった。同じテーマに対し、立場や視点の異なる方の意見を聞くことは、深く理解することに繋がる。このテーマに関しては、刻々と進化・変化していくと思われるので、1~2年後に最新の情報にアップデートした講演を聞きたい。
・技術的な話がほとんどなく、この点は残念だが、2人の講師の異なる見解、本音の議論を聞けたのは収穫。