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女性の活躍推進は、多様性創出によるイノベーション促進に繋がります。よって、
企業や組織、そして社会全体の持続的成長に不可欠です。一方で、男女共同参画局による令和2
(2020)年度の専攻分野別女子学生の割合をみると、人文科学や薬学・看護学および教育の大学
および大学院では高い一方,理学および工学分野等では女子学生の割合が極めて低く,
専攻分野によって男女の偏りが見られることがわかっています(*)。
* https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r03/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-05-03.html
今年の定例会は、女性の土木技術者(=ドボジョ)のパイオニアとして活躍されている須田 久美子氏に、
研究・設計部門〜現場まで多岐にわたる建設現場での意識改革、環境整備、そして制度改革に対するリアルで多様なご経験をお話頂きます。
お話をヒントに、ご自身の企業や組織での、メンバーシップや組織運営について考える機会となればと思いますので、
ぜひ、ご参加ください。なお、本定例会はJWEF会員以外の方もご参加いただけます。
また、交流の時間もありますので、どうぞお気軽にご参加ください。
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【日時】 2023年6月18日(日) 14:00 ~ 16:00
【開催方法】 Zoomによるオンライン開催
【プログラム】
13:50 定例会 ルーム入室開始
14:00 定例会開会
14:00-15:15 基調講演 & 質疑応答
「ゼネコンドボジョの働き方と建設産業における女性定着」 須田 久美子氏
鹿島建設株式会社 専任部長
15:15-15:45 パネルディスカッション ~ 感想共有など
16:00 閉会
【参加費】 定例会: JWEF会員 無料 、 非会員 1000円(税込)
【申込方法】 ●JWEF会員の方は会員システムからお申込みください。
»会員サイトはこちら https://www.timetable.jpn.com/jwef/ ●
非会員の方、法人会員副会員の方はpeatixサイトのフォームよりお申込みください。
https://peatix.com/event/3576623/view
【主催】 日本女性技術者フォーラム http://www.jwef.jp/
【基調講演者プロフィール】 須田 久美子 氏 (鹿島建設株式会社 専任部長)
<プロフィール>
鹿島建設株式会社土木管理本部土木企画部人事・教育グループ専任部長。(一社)土木技術者女性の会運営委員、
建設産業女性定着支援ネットワーク幹事長なども務める。博士(工学)、 技術士(建設部門)。土木学会フェロー会員、
日本コンクリート工学会フェロー会員。 1982年中央大学理工学部土木工学科卒業、鹿島建設入社。20年以上、
研究部門でコンクリートに関わる技術開発に携わり、本社の設計部門を経て、2007年から土木工事の建設現場の管理職
(副所長、所長)として橋梁工事、トンネル工事に従事。2017年から土木系社員の人材育成を担当。
女性を含めた多様な働き方に対応したハード・ソフト両面での環境整備・制度改革などの業務を行う。
2018年から建設産業女性定着支援ネットワーク幹事長として建設産業全体の意識改革・環境整備に取り組む。
2019.7-2020.1「建設業における女性活躍推進に関する新計画策定委員会」委員長を務め、建設業5団体及び国土交通省と共同で行動計画を策定。
日経ウーマン ウーマン・オブ・ザ・イヤー(2009年)、日本コンクリート工学会功労賞(2015年)、
技術同友会女性技術者育成功労賞(2022年)。 子供二人は独立し、現在は夫と二人の生活を楽しんでいる。
<講演概要> 1982年に鹿島建設株式会社に女性2人目の土木系総合職として入社し、研究・設計部門25年、
現場施工10年、企画部門5年、合計40年の職務実績と二人の子育て経験を踏まえ、総合建設業(ゼネコン)に
勤務する女性の土木技術者(=ドボジョ)が体験した働き方の事例を紹介する。 また、建設現場で出会った女性の
働き方から得た気づきをもとに、「働きがい」と「働きやすさ」の両立を目指して、「女性定着」をキーワードに
建設現場で女性が働きつづけられるために展開してきた取組事例を紹介する。社内では、女性の視点ですべての人が
働きやすい職場環境への改善提案を行う「鹿島たんぽぽ活動」の全社展開、業務ラインとは異なる全社横断的な
「土木系メンター制度」の構築など。社外では、トンネル工事に女性が従事できないという労働基準法の女性の
坑内労働禁止規制について女性の職域拡大に向けた法整備への働きかけを展開、地域建設業で働く女性を応援する
取組を全国に根付かせるために建設産業女性定着支援ネットワークへの登録団体を47都道府県全てに行き渡らせる活動など。
建設産業のあらゆる分野で女性が活躍できように意識改革と環境整備の実現に向けて鋭意活動継続中。