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メンター部会 川辺真希子
今回は「オランダに学ぶ」と題して、多様性や心理的安全性が重視される今、プロジェクトを円滑に進めるコンフリクトマネジメントを体験しながら学ぶ企画を実施しました。
始めに、2023年JWEF新年会でご講演いただいた山本直子さんから、多様性の中でいろいろなステークホルダーを巻き込みながらプロジェクトを進めるオランダの事例として、外国人知的労働者の配偶者の就職をサポートする活動について紹介がありました。
小さな集まりから始まり、行政や企業を巻き込み広がる活動は大変興味深く、イベントは、お祭りっぽくすることで盛り上げている点も、日本との違いを感じました。
コンフリクト事例をより深く考察するため、身近な場面として「子供が夕飯前にアイスを食べたいと騒いでいる」「プロジェクトの納期前に長期休暇を取りたいメンバーがいる」を提供し、「あなたならどうする?」について意見を出し合いました。
その後、プロジェクトマネジメントの視点から、永合さんPMP®、唐島さんPMOにそれぞれ解説して頂き、行動が相反していても実は目的は同じでは?と考えること、個人の価値観を理解・尊重するよう努めること、そしてコンフリクト対応策を体系的に教えて頂きました。
最後に、山本さんから「オランダではNoから始めない。チーム・リーダーは全員の意見を聞きテーブルに出す」とオランダの視点でコメントを頂きました。
また、唐島さんから「サーバントリーダシップが多様性を活かす」ことをPMBOK®の解説を交えて説明があり、より理解を深めることができました。
参加者からは、以下の感想を寄せて頂き、学びの多い企画となりました。
・日常の中でもコンフリクトアプローチが使えそう
・今後外国籍の人材が増え、女性管理職も増え環境が変わるので、今日の学びをもっと深めていきたい。オランダの事例がとても興味深かった。
・一番は相互理解にあると思った。日常の関係づくりが必要。
・コンフリクトマネジメントにサーバントタイプのマネージャーが有用であることが大きな学びだった。
今回は多様性のなかで生じるコンフリクトについて考えましたが、「オランダに学ぶ」は今後も継続して行っていきたいと思います。
http://jwef.jp/activity/setevt_20231031120126368888560066.html