【報告書】2023年度 JWEF年次総会&定例会(2023年06月18日)

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開催日:
2023年06月18日
開催場所:
オンライン(一部対面)

イベントリポート

 6月18日(日)2023年度 JWEF年次総会&定例会を東京港区八芳園のスタジオとオンラインのハイブリッドにて開催いたしました。

 

 当日の総会には 、個人会員27名、プラチナ会員2社、ゴールド会員1社、シルバー会員6社が出席され、委任状と合わせて有効議決権数は110票でした。6月現在の議決権数が136票(個人会員数73 名、法人会員数19社)、有効議決 件数が過半数を超えたため、総会成立となりました。

 司会は運営委員の西元、議長は2022年度運営委員長の行木が務め議事進行いたしました。議題は 、2022年度活動報告、2022年度会計報告、2023年度活動計画、2023年度運営予算、NPO法人化についてです。
 まずは、運営委員の野々市谷より、2022年度活動報告を行いました。6月にはオンラインで総会・定例会を開催。東京大学経済学研究科教授 山口慎太郎氏にご講演頂きました。1月には新年会と特別講演会を開催し、オランダ在住・フリーランスライターの山本直子さんをお迎えし「イノベーションを生む、オランダのエコシステムと働き方」の特別講演に加え、参加者同士のフリートーク交流及び新入会員紹介等を行いました。

 2022年度のJWEF 女性技術者に贈る奨励賞は、日本電信電話株式会社宇宙環境エネルギー研究所ESG経営科学技術グループ主任研究員張暁曦氏が受賞されています。また、審査員特別賞は、キンドリルジャパン株式会社ストラテジックデリバリー本部 クラウド第五ハイブリッド・クラウド・サービスアドバイザリー・プロジェクトマネージャー堀沢しをり氏が受賞されています。

 その後、各部会長から部会の活動報告、2022年度会計報告を行いましたNPO法人化ついては、運営委員長の行木より、計画と方向性について説明を行い承認されました。また、2023年度事業計画、2023年 度運営予算について承認されました。

 


 

 定例会は、「ゼネコンドボジョの働き方と建設産業における女性定着」と題して、鹿島建設株式会社 専任部長の須田久美子氏をお迎えし、ご講演いただきました。ご講演では、ご自身の業務経験のご説明に沿った、女性土木技術者を取り巻く環境の変化や、さまざま挑戦とそこで得られた多くの経験を共有いただきました。またプライベートと業務との両立や法制度の課題など、建設現場への女性技術者の参画・活躍について多岐にわたる視座を提供頂きました。

 その後、運営委員長の行木がファシリテーションを行い、須田氏と運営委員とのパネルディスカッションを実施しました。3つのテーマでディスカッションを進行し、「エンジニアとして働く醍醐味は何か​」では、これまでの業務経験で感じた感動体験やこだわり、「ワークライフバランス」では、パネリストそれぞれの工夫について述べました。さらに、「女性エンジニアの強みは何か」では、視点の違いを生かした課題解決や、多様性を高めることによる成果の拡大など、女性技術者の活躍の本質に触れる深い議論を行いました。

 

◆参加者の声(中村信子さん)

 定例会に参加し、鹿島建設の須田久美子さんのご講演をお聞きしました。須田さんは、大きいものを造りたい、縁の下の力持ちになりたいという想いから現場監督を目指され、それを実現されてなお進み続ける、ゼネコンドボジョの歴史そのもののような存在感をお持ちでした。大学時代に実際に現場のアルバイトをされて想いを強められたとのこと、さらに研究部門でコンクリートの専門家としての立ち位置を確立され、第一人者として100年続くインフラを造られたお話には、実行力とスケールの大きさを感じました。土木はCivil ( = 市民・文明)engineeringであって、その現場に男性と女性がいるのは当たり前、という言葉が心に響きました。

 後半は、行木陽子委員長の司会で、須田さんと、運営委員の加藤芽里さん、石原啓史さんのパネルディスカッションでした。エンジニアとして働く醍醐味は、という問いでは自分の携わったものが世界中で使われる喜び、トラブルの解決から次へつながる学びが得られるなど、様々な業種で活躍される皆さまの言葉に共感しました。ワークライフバランスについては、正解はない、ワークとライフは互いに活かすことができ成長につながるなどのご意見を伺い、ライフの意義を振り返ることができました。女性エンジニアの強みは何かについては、マイノリティであるからこそ気づきがある、共感する力あってこそお互いを理解できるなど、肯定感を得て元気がでました。

今回はハイブリッドの定例会に会場参加させていただき、スタジオで直接ご講演を聞きながらカメラワークやZoom配信画面が見られ、貴重な体験でした。

 

イベントの元記事

http://www.jwef.jp/activity/setevt_20230408214829703814998529.html