点線
メンター部会 川辺真希子
人生100年時代と言われる中、定年は約65歳、働いてきた期間と同じくらいの長いセカンドライフが待っています。「私らしく」過ごすためにどんなことを考え、準備をしていけばよいか、お金のことも含めて、ファイナンシャル・プランナー海老原 政子さんに講師をしていただきました。
まず、定年は新たなスタート、定年前の具体的な準備(行動)が重要であるとお話がありました。その後のミニワーク「人生すごろくを作ってみよう」ではライフイベント表を作成し、人生のゴール(100歳)までを、将来の暮らしや住まい、働き方を具体的にイメージできるかを各自考えました。
作成してみた感想として「自分のライフスタイルの見直しが必要なのかも」「どこに住むのか考えなければ」の声があり、書くことで具体的に今後何をしていくら必要なのか、考えるポイントを具体的にイメージすることができたと思います。
ライフイベントに必要な資金の考え方や、総務省が以前発表した「老後資金2000万円問題」のとらえ方に対しても解説があり、やみくもに不安になるのではなく、自分自身の場合について具体的に収支を見直すことが必要であると教えて頂きました。
キャリアプランを考える一つの方法として、自分ができること、得意なことを生かした「プチ起業」についても考え方のヒントと資金面でアドバイスがありました。海老原さん自身がいろいろなキャリアを積まれ、それらが今のお仕事につながっているとおっしゃっており、具体的で大変参考になるお話をしていただきました。
また、今後のライフイベントの一つとして、親の介護、自分の終活がありますが、その備えは、公的制度をうまく利用していくこと、人とのつながりが大切であることを教えて頂きました。
最後のQ&Aでは、なかなか聞けないお金のこと、保険のこと、プチ起業に関することなど多くの質問が上がり、海老原さんはご自身の経験を交えて答えてくださいました。
受講後のアンケートでは参加者から以下のような感想をいただきました。
・これからの人生を具体的に考えるきっかけになった
・今後自分がどこに住み何をしているか考える時期に来ていると感じた
・介護、終活など避けていたテーマを明るい目線で考えられるようになった
漠然と将来を不安に思うばかりでなく、自分らしく過ごすため、お金のことも含めて具体的に行動することが大切であることを学び、今後の考え方を見直す大変有意義なセミナーとなりました。
作成したそれぞれの人生すごろく(ライフイベント表)と一緒に記念写真
http://jwef.jp/activity/setevt_20220310232902416416749201.html