【報告書】Female Tech Heroes in Japan & The Netherlands: ‘For a sustainable and diverse future~オランダEindhoven技術大学との交流会(2021年03月18日)

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開催日:
2021年03月18日
開催場所:
オンライン

イベントリポート

3/18、オランダ大使館にて行われた「Female Tech Heroes in Japan & The Netherlands: ‘For a sustainable and diverse future~オランダEindhoven技術大学とのウェビナーイベント」に登壇しましたので、実施背景・当日の様子そして自身の学びをお伝え致します。(加藤 芽里(個人会員、キオクシア、2018年奨励賞審査員特別賞)

<実施背景>
 私がこの企画を知ったのは、1月に行われたJWEF新年会でした。英語による意見交換会かあると聞き、自分には高い壁だと思う一方で、自身のストレッチゴールになればと思い、運営委員会の方に「挑戦したい」とお伝えしました。2018年のJWEF奨励賞特別賞受賞者という理由で発表者に選定され嬉しかった一方、事前に実施された登壇者達とのWeb会議で、参加者の高い英語レベルに圧倒されました。しかしながらその議論の中で、Global Gender Gap Index指数 38位であるオランダ(*1)でも女性活躍には依然課題があること、また、本イベントタイトルにもある「Hero」という言葉が海外では男女ともに使われる用語であること等を知り、日本の女性エンジニアとして、この会に参加することの意義を強く感じました。

<当日の様子>
 発表当日は、JWEFメンター部会の部会長である永合さんと一緒にオランダ王国大使館を訪問しました。
 緑豊かで花咲き乱れる美しい道の先にあるオランダ王国大使館は、弓なり形状で、出島をモチーフにしていると伺いました。「シーボルト」「蘭学」といった名称の部屋もあり、日本とオランダの友好の歴史を強く感じる建物でした。その中にあるスタジオとオランダにあるEindhoven大学をインターネットで繋ぐことで、日蘭イベントが始まりました。
 冒頭、駐日オランダ王国ペーター ファン・デル・フリート大使より「技術の革新は、私達がどのように生き、そして働くのかということに大きく関わっており、私達がよりよく生きられるかどうかを決めるカギになる。更に技術革新は、男女含めてこの社会に生きる人達のニーズに沿うことで、初めて持続可能になる。だからこそ、工学分野における女性活躍推進は極めて重要である。」という趣旨のメッセージを頂戴しました。更に、「日本の場合、男女の就業率格差解消によるGDP押上効果の可能性が最大15%になる。」という試算のご紹介もあり(*2)、「Wind of change is blowing」という力強いお言葉に大いに勇気づけられました。
 その後、日本そしてオランダの双方から登壇者が講演を行い、150名を超える参加者の方々に聴講頂きました。
 講演動画は下記Linkに掲載されていますので、是非ご覧ください。
 https://www.youtube.com/watch?v=aipbguitQCI

 

写真:駐日オランダ王国ペーター ファン・デル・フリート大使およびメンター部会長

<自身の学び>
今回の登壇にあたり、2017年から行ってきたJWEFの活動が大変役立ちました。私はJWEFを通じて女性活躍における最新課題を学び、その改善に繋がる企画を考え、実行する場を得ています。その経験によって、私は自身のキャリア形成について、自信を得ることができました。今回、海外に広がる「学び」の場を与えて頂いたことで、より多くの気づきがあり、非常に感謝しています。女性エンジニアが自由に活躍できる社会の実現に向け、今後も自身の活動の幅を広げ、語学力の研鑽も重ねたいと考えています。

末尾になりましたが、本企画の参加に際しオランダ王国大使館ジョン・マイク・ヤーハー氏、マルヨレイン・イェヘリングス氏、宮木 ジャッカー ひとみ氏そしてJWEF監事の田中幸子さん、運営委員会の矢部純代さんそしてメンター部会部会長永合由美子さんに多大なるご支援を頂きました。改めまして心より御礼申し上げます。

*1: Global Gender Gap Report 2020 | 世界経済フォーラム
*2: Japan Portfolio Strategy ウーマノミクス5.0 - Goldman Sachs

 

イベントの元記事

http://www.jwef.jp/activity/setevt_20210310024923918602796598.html