【報告書】「AI活用勉強会」第2回 ‘AIスタートアップビジネスの最前線を知る’(2020年01月16日)

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開催日:
2020年01月16日
開催場所:
東京大学 本郷キャンパス 工学部8号館2F 222号室

イベントリポート

メンター部会 庭野真理子、西元典子 

最近の子ども向けTV番組には、AIなど本格的な先進技術を取り入れたものがあり、専門家の間でも話題になっています。これからの子どもたちは、AIネイティブになっていくのですね・・・、大人も負けてはいられません。


JWEFメンター部会は、2019年7月から「AI活用勉強会」を開催しています。
第1回目は「ハードウエア技術から知るAI」をテーマとして、ハードウエアのプロフェッショナルにAIの概要を分かりやすく解説いただきました。
第2回目となる今回は、「AIスタートアップビジネスの最前線を知る」をテーマとして開催しました。AIスタートアップのbestat株式会社 松田様にお話を伺い、参加者の現場の声を交えながら、AIが実社会ではどのように活用され、今後はどんなことが期待できるのかを一緒に考えました。

まずは、AIのスタートアップであるbestat株式会社がどんな会社で、どんなサービスを提供しているのか、ご紹介いただきました。
具体的に、画像解析とGPSデータを活用したライフログの事例を見せていただきました。
第1回のおさらいを兼ねてスピーディにAIの概要についてご説明いただき、AIが社会でどのように活用されているのか、国内だけでなく、海外の情報もご紹介いただきました。
現在では当たり前になりつつあるICT、これまではエラーなど失敗は許されないものでした。しかし、AIでは100%の精度の結果はあり得ないもの、これまで典型的な工学で取られたような、すべてをスッキリと説明できる問題解決の手法ではないこと、まずはそのことを認識することが重要とのことでした。失敗することで、精度が向上するので失敗を恐れずにAIに取り組むべき、「AIは育てるもの」とのお話がとても印象的でした。
今後AIを実社会で活用していくための課題は、AIの技術を取り入れたい企業のニーズに対し、AIの技術と企業の業務のどちらも理解でき、どのようにAIを導入・活用すべきかを支援できる技術者が不足していることだそうです。さらに、企業はそもそもどんな問題を解決したいのか、もっと時間を割いて考えるべきとのアドバイスもありました。
参加者の現場での実際の状況から、今後、AIをどう活用していけばいいのか、活発な意見交換もありました。



来年度も、是非参加者のみなさんの様々な興味や観点をテーマにAI活用勉強会を続けていきたいと思っています。「○○を知りたい」「○○を伝えたい」、こんなことやあんなことも・・・などご意見をお待ちしています。
是非一緒に勉強しましょう!

<参加者の声>

  • 今、AIが産業にどのように入り込みつつあるか、また、その課題を一面ではあるが知ることができた。
  • やはり日本は遅れているということを知った…
  • もっと時間が欲しかった。Dataを取ってなんぼ! 何をAI化すべきか、誰に何をとどけるか?⇒ビジネス(マーケティング)と同じだと思いました。画像/音声×AIのテーマをもっと取り上げてほしい。
  • 今の自分の会社とはとても離れた世界のお話だったので、とても興味がわきました。
  • 基礎的な内容があまり分かっていないので、自分がもどかしく思いました。
  • 事例がたくさんあったようだったのでもっと見たかったと思います。現場の方の声は貴重だと思います。失敗事例、成功事例を聞いてみたいです。
  • 製造業での現実がAI導入を困難にしている。介護分野におけるAIの活用事例を取り上げてもらいたい。
  • AIビジネスの推進において課題を考えていたことに良いヒントを頂くことができました。ありがとうございました。AIエンジニア、AIコンサルタントの人材育成について取り上げてもらいたいです。技術レベルの高い内容でしたが、アットホームな雰囲気にしていただいたので非常にわかりやすかったです。ありがとうございました。
  • 過学習のサチるポイントは、どの分野でも同じなのかななど、疑問が生まれてきました。
  • AI・シンギュラリティに関わる予想について取り上げてもらいたい。

 

イベントの元記事

http://jwef.jp/activity/setevt_20191218234525752603753900.html

関連文書

参加人数報告

個人会員:
6名
法人会員:
5名
会員外:
3名