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メンター部会 加藤芽里
平成最後の春休みの土曜日、学研プラス様にご協力頂き、板橋区立教育科学館で小学生向けのモノづくり企画を実施しました。JWEF女性エンジニア有志とその仲間達で構成するGeek Familyで昨年夏に行った「みんなでつくる、ひかる!うごく!すいぞくかん」が好評で、その第二弾企画として今回春休みに向けて作り直しました。実施にあたり、3つのConceptを掲げました。1つめはSTEAM教育です。単なる技術イベントではなく、特にArtに着目し「わあ、きれい、すごい」のような感動する気持ちを大切にしたいと考えました。2つめは、ハードとソフト両方のモノづくり体験を組み込むことです。それにより、生活を支える多くのモノがハードとソフトの両方で成り立っていることを知ってほしいと考えました。3つめは、「失敗はない」です。「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ。」発明王として知られるエジソンの言葉です。まずやってみる、次に自分の頭で改善方法を考え、もう一度やってみる。エンジニアという仕事の本質を、この企画を通じて子供達にも感じてもらえればと考えた次第です。
当日は、「まぐろの解体ショー」ならぬ「パソコンキーボードの解体ショー」から開始。身近にあるキーボードの普段見られない中身が見られるとあって、子供達は興味津々。電子部品を利用したロボット製作では、数々の部品に対して「これなぁに?」という質問や「初めて見た!」という言葉が、子供だけでなく親御さん達からも沢山あがり、記号や言葉でしか知らなかった抵抗、トランジスタそしてLEDとの距離が一気に縮まったようでした。子供達はどんどん好きな作品を作る子、じっくり一つの作品に取り組む子等様々で、作品から子供達の自由な感性を知ることが出来ました。そして、プログラミングによる作品の映像化では「わぁ」という歓声が上がり、自分の作品が動いて楽しい!と思ってくれたようでした。
昨今の日本では、Society 5.0実現に向けて小学校から高校まで様々な授業カリキュラムが展開されようとしています。でもその根本には、子供達の「楽しい!」があってほしい。楽しい!からこそ、好き。好き!だからこそ、やってみる。やってみるからこそ、楽しい!。そういうプラスの循環が続く一助になれれば、とメンバー全員心から願っています。
作品を集めたWEBページはこちらからご覧ください。
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今回の企画は、メンバーの一人が温めていたコンテンツを学研プラスさまに紹介したことをきっかけとして発展しました。JWEFのネットワーク以外にも科学館のネットワークを通じ、より広い層にアプローチすることも考えました。学研プラスさま経由で、板橋区教育科学館様とつながり、春休みの1日企画を研修室にて実施することができました。ペンチやニッパー、ハサミなども人数分ご用意いただけ、ポスター展開などの広報にもご協力いただいた、板橋区教育科学館のみなさま、学研プラスさまに感謝いたします。ありがとうございました。
参加者(保護者)からは、
・科学館に来る前にHPを見てきましたがこのイベントの情報に気づきませんでした。楽しかったので、もっとアピールしても良いと思います!
・工作の時間がもっと欲しかった
・何度も失敗を繰り返してもあきらめずに挑戦し続けることを少しは学んでくれたかな?と思います。
といった声がありました。
参加したお子さん11名からは、全員”満足”の回答をいただくことができました。次回もお楽しみに。(夏休み頃の企画を検討中です)
尚、参加したお子さんの内訳は以下の通りでした。
男子 7名、女子 5名(プラス、スタッフのお子さん未就学児 2名)
新小1 1、 新小2 3、新小3 3、新小4 2、新小6 2、新中2 1
メンター部会長 永合由美子
http://jwef.jp/activity/setevt_20190211153012729135994593.html