【報告書】第13回メンタリングサロン 「LIFESHIFTの時代 - ワーク&ライフ 私たちの場合」(2018年09月17日)

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開催日:
2018年09月17日
開催場所:
東京ウィメンズプラザ 視聴覚室

イベントリポート

 

メンター部会 庭野真理子

☆話題提供

・二組の夫妻の1日のスケジュール、ライフチャートをもとに、結婚感の変化や生活の中に取り入れたさまざまな工夫を紹介いただいた。

 早朝の小さな時間を勉強時間にあてること、それが子供にも広がっていくこと、やらざるを得ない状況にセットするとパパが力を発揮すること、ママにしかできないことがあって当然、挫折して諦めてもokといった日常生活の工夫や心の持ち方まで紹介いただき、一同うなずいたり、感心したりたくさんの反応があがった。また、彼らの考え方は小さい頃からのご両親の仕事ぶりや育て方にかなり影響を受けている。出会うべくして出会っている二人だなということも実感。

 また、両夫妻、会社の育児に関する考え方と戦ったり、埋められない感覚のズレを感じたり、それに心を痛めながらも、自分達が道を作り後輩に伝えていこうとう前向きな気持ちが伝わってきた。

 

☆質疑応答

・20年ほど前と変わらない状況に驚く。育休のことを男性に伝えてもどこか他人事なところがある。インセンティブも時に仕組みに必要か。話題提供者の場合、男性は、自分が女性だったら、という視点から育休のことを自身のこととして考えられた。

・残業しないようまずは仕事のやり方を変えるという覚悟が必要。時短の場合は(就労者保護の観点から)残業時間は認められないため、時間の柔軟性が高いフルタイムで復帰している。保育園の呼び出しにより就業時間が不足しないように、ある程度の残業を計画的にしながら総残業時間のマネジメントをしている。

・正当に評価してくれればよいのに、休職中、一律評価となり手を差しのべられているような気がして違和感があった。

・小さいときから、母親に「次男は何でもやらなきゃダメ」と言われ、祖母から家事を教わった。

 

☆まとめ

3班に分れ、自由に意見交換し、最後に気付きを発表した。

・パパが家の仕事をする場合は、子供以上に奥さんが楽になっているかを意識すべき。

・今のパパ世代は、みずからの希望で立ち会い出産もする。パパ同士もコミュニティ作りにも積極的。子供も妻も参加できるような飲み会、BBQ 、ワークショップなど色々やってみたい。

・20年先のゴールを定めるのは無意味かもしれない。流されるときがあってよい

・自信がない女性技術者が多いから、たくさん背中をおしてあげることが大切。

・育休も家事分担も女性側が、自分の意志や、相手にしてほしいことをまず宣言すべき。自分の中のバイアスも取りのぞくこと。

 

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 今回は、20代から30代の方の参加が多く、会員外の方の参加も半分以上、話題提供者含めて4人の男性でグループディスカッションもするなど、定例のJWEFのイベントとは若干異なる雰囲気の中、なごやかに会は進行しました。

 アンケートに下記のような感想をいただきました。

 ・キャリアのゴールが描けずに悩んでいましたが、それでもいいんだ!と自信になりました。

 ・夫婦で協力し合い働く人や、ライフイベントで悩む人など色々な方の話を聞けてよかったです。宣言することが重要!

 ・職種も年齢も違う皆さんで、自分の意見を活発的に話せる環境で、参加していて楽しかった。

 ・夫も一緒に参加してもらったほうがお互いに気づきが得られたと思う。

 ・娘に同じ思いをさせたくない

 ・同じ想いを持った人たちがたくさんいて、もっと発信する場が必要であると感じた

 

今後もみなさまの気持ちに寄り添う企画を検討したいと思います。ご意見ご提案などもお待ちしております。

                        (メンター部会長 永合)

イベントの元記事

http://jwef.jp/activity/setevt_20180813104702774073144675.html

参加人数報告

個人会員:
9名
法人会員:
2名
会員外:
11名