【報告書】みんなでつくる、ひかる!うごく!すいぞくかん(2018年07月29日)

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開催日:
2018年07月29日
開催場所:
築地社会教育会館 視聴覚室

イベントリポート

羽曽部汐里(法人会員・日本電産株式会社所属)

 

 

 

 

 

#かんたん#ワクワク#コラボ
夏休みのはじめに、何か新しいことをやりませんか? 

現役ではたらく理系女子が、小学生向けに、ものづくりセミナーを開催しました。

 

ー イベント概要 ー

近年、IoTやAIなどの技術で社会が大きく変わろうとしています。技術の発展が著しい反面、全世界ではエンジニアやデザイナーは不足している問題を抱えています。そこで現在注目を集めているのが、STEAM教育です。

このSTEAM教育は Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学)を統合的に学習する「STEM教育」に、 Art(芸術)を加えた教育手法を指します。本イベントはこのSTEAM教育の一環として、ものづくり自体を楽しんでもらうとともに自ら発想し、そのアイディアをものづくりに反映してもらうプログラムです。

このイベントのタイトル「みんなでつくる、ひかる!うごく!すいぞくかん」にあるように参加者みんなで力を合わせて、Web上の水族館を作り上げていきました。

具体的には、初めに参加者はおもちゃ(光る指輪)を分解し、組み込まれているLEDを取り出し、光に関する説明をききました。

次に実際に水族館にいるような海の生き物を折り紙で折り、その中にLEDを入れて光らせ写真を連続して撮影し、GIFアニメーションを作りました。それぞれの参加者が作ったGIFアニメーションを水族館に反映し様々な生き物がいる水族館を完成させました。最後に水族館に反映させる工程は企画者が行い、その様子も見てもらいました。


ー 企画担当の感想 ー

ものづくりの楽しさを発信したい、様々な人と関わり視野を広げたいといった想いを持ち、JWEFを通じて女性のエンジニアが集まり、第一回目の企画として打ち出しました。

企画段階での打ち合わせには女性エンジニアの知人・仲間にも参加頂き、より良いイベントにするための意見を出し合いながら進めていきました。いろいろな立場の方からの意見を掛け合わせ、Artの側面を取り入れられたと感じています。今回のプロジェクト名を「GEEK Family Project」と名付けたのも、イベントを支えて頂いた方がたくさんいたためです。

打ち合わせ時にみんなでアイディアを出し合い、それらを組み合わせてこの「みんなで水族館を作ろう」に決めました。

当日になり企画がスタートすると、LEDに興味津々だったり、集中して水族館の生き物を作ったので時間はあっという間に過ぎて行きました。完成した水族館をみんなに見てもらったら「すごい!」、「(自分が作った生き物が)あそこにいる!」というような声が聞こえてきました。個々人で折り紙を折っていても水族館を作り上げたのはみんなの力があってこそのものですし、自分が作った生き物が水族館に現れているという感動もあったと思います。さて、余韻に浸る間もなく、参加者にはもう一度水族館を作ってもらいました。というのは、次にもっと良い水族館を作るためにはどうすれば良いかを考えてもらいたかったからです。その作業に移るとみんな真剣そのもので、中にはもっと難しい生き物を作ったり、LEDをどのように生き物に入れれば良い写真が撮れるかを考えていたり、はたまた水族館にいないようなキャラクターを作る参加者もいました。結果としては2回目の水族館は1回目の水族館よりもさらに個性が現れた面白いものとなりました。この面白さは大人の予想を超えた創造力を参加者が持っていたことに他なりません。

今回のイベントから、小学生、中学生は無限の創造力を持っており、ArtやScienceなど他のジャンルを組み合わせて教育に反映させて更にその創造力を伸ばすことができることが改めてわかりました。言われた通りにものを作るのではなく、みんなで作るための協力、より良いものを作るための思考とその実践が非常に大切であると実感できました。本イベントでは、小中学生、保護者の方、そして企画者一丸となってイベントに参加したため、それらを体現できたのではないでしょうか。

次回は本企画を超え、さらなる創造力の伸長を支えられるようなイベントを作っていけたらと思っています。

 

 ー 参加者の感想 ー

<生徒>

・自分でつくったものが目の前でうごくのが、うれしかったです。
・いっぱいつくってたのしかった。
・どうやって魚を動かせばおもしろいものになるのかをかんがえるのが楽しかったです。
・どの作品も工夫がされていて、とても個性的で、見ているのが楽しかったです。また、普段工作をする機会がないので、今回のこのイベントで工作をすることができてよかったです。
・折り紙で作ったものが動くということがすごいと思いました。折り紙で作るときに説明がわかりやすかったです。

<保護者>

・身近なものを使って、難しいことの一部が体験できるアイディアとプログラムはすばらしいと思いました。勉強になりました。
・本日はとても楽しかったです。ありがとうございました。超文系両親なので、このような機会を与えていただき感謝です。1回目と2回目の作品の作り方に試行錯誤が見えて感動しました。
・子ども自身が体験することによって、大人とはまったく違う気づきがあることに改めて驚きました。子供の発想ってすごいな・・と思います。
・親の作品と子の作品を比較して、発想力の違いを見てみたい
・子供がワクワクしてました。次回も来る!と言っておりますので、よろしくお願いします。

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できあがった水族館は下記のリンクからご覧ください。

 1回目はこちらから

 1回目の気づきを生かして、力の入った2回目はこちらから

 

夏休みの宿題に使いたい!と言うリクエストもいただき、この画像のソースを使っていただけるようご用意しました。

メンター部会までメールでご連絡ください。ファイルをお送りするようにいたします。

→ もし、水族館のURLや画像、ファイルなどをお使いになる場合には、日本女性技術者フォーラムのイベントがきっかけになったことと出典URLを記載いただき、当方にもご一報いただけましたら有難いです。(連絡先:日本女性技術者フォーラム メンター部会 jwefmentor@gmail.com) 

 

イベントの元記事

http://jwef.jp/activity/setevt_20180615194914918707311635.html

参加人数報告

個人会員:
4名
法人会員:
3名
学生会員:
0名
会員外:
30名