【報告書】JWEF見学会「JFEスチール株式会社」製鉄工場(2018年2月3日)

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開催日:
2018年2月3日
開催場所:
JFEスチール株式会社 東日本製鉄所 千葉地区

イベントリポート

2月3日 JFEスチール 千葉地区(最寄り駅は蘇我)にて工場見学を行いました。工場見学は平日のみですが、JFEスチール様のダイバーシティーに関する取り組みの説明時間も含めた、特別メニューで対応していただきました。
 敷地が東京ディズニーランド10個分。工場内は信号、踏切がありと、歩いて移動できる広さではありませんので、バスをチャーターして工場見学をしました。

 今回はタイミングよく、「転炉」という工程を生で見ることができました。通常の見学会でもめったに遭遇することは無いということで、とても貴重な体験をさせてもらいました。溶けた鉄が投入される時には、3階建てのビルが丸ごと包まれるほど大きい炎が巻き起こり、身の危険を感じるほどの熱風が見学者のほうまで吹いてきました。また、25トンの鉄の塊が高温に加工され、熱間圧延という工程をへてわずか7分で薄膜ロールに仕上がっていく様は圧巻でした。
 工場内にほとんど人はおらず、数名がコントロール室で鋼板工程の監視をしておりオートメーションのすばらしさを実感させてもらいました。一方で、原材料の投入や転炉は人が見た目の色で温度を判断して作業を行っており、測定機器が発達しても最終的には職人が判断している技能に驚きました。
 構内は撮影禁止なのですが、蘇我駅に看板がありましたのでこの写真で雰囲気を感じてみてください。
 
ダイバーシティの取り組みは2017年から本格的に行われているそうです。現業(現場で作業する方)の割合を10%まで増やすことを目標に、女性も3交代で仕事ができるような取り組みをされていました。3交代勤務でからだのリズムが崩れることがある為、女性向けの「からだ講座」を開催し女性の身体のメカニズムや病気について教育をしているとのこと。女性特有の病気や体調不良がありますので、この取り組みは素晴らしいと思いました。女性の年齢構成として現業は20代前半、研究などの総合職は30代前半がほとんどということで、これから長く勤務してもらうための施策を検討中とのことでした。


 休憩時間には「千葉地区」で製造した鋼板で作られた飲み物、お土産に「西千葉子ども塾」で検討したクリーナ、千葉地区で作った鉄粉が入っているカイロなどいただき、生活のいたるところに鉄製品が使われていることを改めて実感しました。
 対応をしてくださったJFEスチールの皆様、本当にありがとうございました。

  工場見学後は、希望者で昼食会。駅の近くの和食屋でゆったりランチです。自己紹介後は話に花が咲きました。

<<参加者の感想>>

普段なかなか見ることができない工場だったので、とても良かったです。女性活躍で参考になるかと言われれば、まだまだかなあ、というところです。でも、確実に女性マネジャーの方はいらっしゃるので、もう少しその方について聞いてみたくもありました。次回が楽しみです

ダイバーシティー担当者のお話を通常の見学に加えていただき、ありがとうございます。もともと、工業高校や工学部の女性の割合が少ない中で、鉄鋼業業界で女性割合を増やすのは大変だとおもいます。しかし、大変であることをきちんと説明し、それでも続けていく覚悟のある女性を採用するという姿勢に感銘を受けました。悪いことは隠してしまいがちですが、本当の姿を聞いて入社する方々はずっと続けてくれると思います。
女性の先輩が少ないとのことですので、ぜひともJWEFを活用してほしいと思いました。

夏は暑くて大変という話でしたので、寒い時期で良かったと思います。

タイミングよく見学ができてとてもよかったです。特に、ダイバーシティ担当者のお話はとても勉強になりました。

TVなど、映像で見たことはありますが、現物をみて迫力が違うと感じました。参加できて貴重な経験をすることができました。また、ダイバーシティの状況を伺うことができて参考になりました。食事会が楽しくて、短い時間でもいろいろな話ができ、参加してよかったです。企画をしてくださりありがとうございました。

日本を代表する製造業の一社の実力を実際に体験させて貰えたことは本当に貴重な経験でした。過去の重厚長大の製造業の課題を抱えながら無人化、その他最新の技術を駆使して世界の舞台で挑戦しているJWFスチールに拍手を送りたい気持ちでした。 又Diversityの活動についても想像外に若い人々が多く今後の発展に向けて頑張っておられる様子を感じました。

1000℃を超す溶鉄を転炉に流し込む壮大な工程を見る機会が得られて、たいへん貴重な見学となり、感動しました。熱間圧延工程では熱気を直接感じながら形を変えてゆく圧延工程を順番に見学し、工程が自動化されている様子もわかり、日本の製造業の高度な技術力と底力を感じました。そのあとの交流会では、女性の進出が遅れてきた業種の中でどのように女性活用推進に力を入れているかお話を伺い、とても具体的でよくわかりました。いまはまだ若い女性社員達が鉄鋼業界で活躍していく姿が楽しみです。

あまり見る機会のない製鉄現場の迫力ある工程を間のあたりに見学できたことは非常に有意義でした。長年、男性が中心となっている業界に女性が果敢に進出し変革のアクションを起こしているお話をうかがい、大変共感するとともに、大いに応援をしたいという思いを強く感じました。女性が職場に入ったということで、職場が整備され効率化が図られたという平松さんのお話は、他の多くの現場でも同様な効果が発揮されると思いました。

報告者 佐藤由香利
 

  
 

イベントの元記事

http://www.jwef.jp/activity/setevt_20180103152214029063953312.html

参加人数報告

個人会員:
12名
法人会員:
1名
学生会員:
0名
会員外:
1名