【報告書】自分らしくハッピーに生きるための 「キャリアと健康のライフチャート」を描こう!(東京ウィメンズプラザフォーラム参加企画)(2017年10月29日)

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開催日:
2017年10月29日
開催場所:
東京ウィメンズプラザ  視聴覚室 A・B

イベントリポート

 2017東京ウィメンズプラザフォーラムの参加企画の一つとして“自分らしくハッピーに生きるための 「キャリアと健康のライフチャート」を描こう!”を開催いたしました。

   参加者全員で記念撮影

 この東京ウィメンズプラザフォーラムにJWEFが企画参加するのは、今回で4回目。他のイベントに訪れた方がふらりとお立ち寄りくださることもあり、会員メインの定例会とは少し異なる雰囲気が特徴的かもしれません。そんな偶然の出会いも楽しみにしていたのですが、今年はなんと季節外れの台風に見舞われ朝から大雨。それでも、幅広い年齢層の方々、また会員・非会員と多様な方々にご参加いただき、それぞれに「キャリアと健康」を考え、交わる時間となりました。

 前半の、東京大学大学院医学系研究科特任准教授の稲城玲子先生からは「ライフダイバーシティを楽しもう!」というテーマで話題提供いただきました。冒頭から先生の明るいお話ぶりに、まさにライフダイバーシティを楽しむことを体現していらっしゃる姿を見ているかのような気持ちになり一気に引き込まれました。日本人の長寿化の話を耳にして久しいですが、今もうすでに日本は「超高齢社会」なのであるということ、その長い長い人生の中でどのように健康を考えるべきなのか、どのように生きがいやワーク・ライフ・健康のバランスを持ってライフダイバーシティを考えていけば良いのかということを中心にお話いただきました。先生は腎臓の研究者でいらっしゃるということで、女性が気になる“骨”と腎臓の密接な関係や、腎臓の透析患者や予備軍が増大していること、など驚きの情報も学ぶことができました。長い人生を健やかに楽しむためにも、年齢とともに仕事やプライベートなどの状態を無理のないかどうか見直していくこと、その大切さを心から感じました。何より、先生のように何かに対して探究心を忘れずにワクワクと生きていくことが、人間としての生きがいにも繋がっていくような気がしました。

 

 「ライフダイバーシティを楽しもう!」(稲城玲子先生)

 後半は、赤谷よりキャリアコンサルタントの視点、そして健康を害した実体験を踏まえての話題提供。本イベントの“自分らしくハッピーに生きる”ってどういうことなのだろうか、それを実現する方法はなんだろうか、というところからお話させていただきました。「キャリアと健康」を考える上で大切にしたい“キャリアの木”の考え方をご紹介しました。

 

 「自分らしくハッピーに生きるとは?」(赤谷まかなさん)

 キャリアの木とは、キャリアという言葉が持つ意味やその要素を木の図にしたものです。(図参照)普段、キャリアという言葉は、仕事だけを指して取り上げることが多いですが、本来はそれだけでなく、家族、余暇、地域活動などを含んだ“生き方そのもの“であるということ、そしてそれらの枝葉を伸ばすための根幹は「健康」であるということを意味しています。多くの皆さまがこの”“キャリアの木”の考え方によりご自身のキャリアを広い視野で見直し、「キャリアと健康」の関係を改めて認識することにつながったようです。

    <キャリアの木>

 最後のワークショップでは、ライフラインチャートと呼ばれるこれまでの人生の満足度をプロットしグラフを描くワークを実際に参加者の皆さまに書いていただきました。何ともお人柄や職業柄が反映されるのか、設計図のように細かく描かれる方から大胆にシンプルな線を描かれる方まで十人十色。誰一人として同じではない、それぞれオリジナルのキャリアを持っていること、そしてそれぞれに良い時も悪い時も経てきていることなどをチャート一枚からも実感しました。

 その後のグループごとのシェアリングも大いに盛り上がりました。そして仕上げにもう一本、女性の一生涯の体の変化をもたらしている女性ホルモンの分泌量の変化を書き入れました。これにより、過去のあの時はどうして辛かったのか、今の自分がどんな状態なのか、これからどんな変化が起こりそうか、などを客観的に捉えることができました。

 閉会後も稲城先生を囲んで、健康トーク。若くても、年を重ねてもうっかり忘れがちな健康、でも一度辛い経験をするとその大切さに気づかされる健康。日本が超高齢社会のモデルとして世界に貢献するためにも、まずは一人一人が自分の心の声を聞きながら健やかな生活を送っていくこと、それが、自分らしくハッピーに生きることであり、社会に貢献するということなのではないかと強く感じました。

(文:JWEF会員 赤谷まかな)

「健康とは病気でないとか、弱っていないということではなく、⾁体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。」(⽇本WHO協会訳)という”健康の定義”そのものにも、目からウロコ、 ご自分の経験をもとにされた赤谷さんのお話はとてもリアルでした。稲城先生のおっしゃるこれからの生き方、「ライフダイバーシティを楽しもう!」を目標に、さまざまな不調とも折り合っていきたいと感じました。また、赤谷さんの小学生の息子さんがお母さんの講演をじっと聴いてくれていたのも印象的でした。母の働く姿を子供に見せる機会も、大事なことだと改めて思われました。 

 (メンター部会長:永合由美子)

 

イベントの元記事

http://jwef.jp/activity/setevt_20170915004844821876288654.html

参加人数報告

個人会員:
5名
学生会員:
2名
会員外:
11名