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2日目のプログラム『女子中高生 サイエンスアドベンチャーⅡ「研究者・技術者と話そう」』にスタッフとして参加しました。この「女子中高生夏の学校」プログラムは、全国から参加した女子中高生が理系の様々な分野、世代の人と交流し理系キャリアの魅力を肌で知ることを目的とするものです。JWEFはポスター展示を行うと共に会員2名が女子中高生からの様々な質問に回答しました。
困ったのは、効率的な受験勉強や有利な受験科目の選択についての質問です。自分自身の受験はウン十年前だし子供達の受験も過ぎ去って久しく、これにはお手上げ。その代わり、「女性が活躍できる理系の仕事を教えて欲しい」「研究職とは具体的に何をするのか」などについては、多彩なJWEF会員の実例を踏まえて説明しました。「技術系の仕事は残業が多いか」「研究職になっても休みは取れるのか」など、最近のニュースを反映した質問もありました。
今回改めて感じたのは「理系女性の多様なロールモデル」を提示することの重要性です。「理系は男性優位の世界だから女性が活躍するのは難しい」「理系はつぶしがきかない」などと親や学校の先生に言われて理系進学を悩んでいる女子中高生が少なからず存在していることを知り、未だに「偏った理系女性像」が世の中から消えていないことを痛感しました。JWEFが行っている諸活動、例えば、活躍している若手女性技術者を表彰して世の中に発信すること、あるいは幅広い年代の女性技術者のロールモデルを提示することなどを更に活発にして、女子中高生たちが何ものにも縛られずに意欲や能力を伸ばすことができる社会の実現に貢献したいと感じました。
文:JWEF運営委員・事務局 原 憲子
<参考>「女子中高生夏の学校」は、女子中高生が「科学技術にふれ」、科学技術の世界で生き生きと活躍する女性たちと「つながり」、科学技術に関心のある仲間や先輩とともに「将来を考える」機会として夏休み期間に合宿形式で開催されます。13回目となる2017年は8月5日(土)から 8月7日(月)にわたり、実施されました。(昨年の活動は、https://www.nwec.jp/event/training/2016page03.html からご覧ください)
https://www.nwec.jp/event/training/g_natsugaku2017.html