【報告書】第二回定例会 JWEF「宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センター」見学・体験会(2017年3月25日)

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開催場所:宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センター

イベントリポート

前日までの寒さが嘘のように暖かくなった3月25日(土)、17名(個人会員6名、法人会員8名、非会員3名)が参加し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターにてJWEF第二回定例会を開催いたしました。

JAXAとは、宇宙航空分野の基礎研究から開発・利用に至るまで一貫して行う機関で、国内には関連施設が10箇所以上存在しています。今回見学した筑波では①人工衛星の開発・運用とその観測画像の解析、②「きぼう」日本実験棟を用いた実験、③宇宙飛行士養成、等を行っており、日本の宇宙航空分野の中枢とも言える場所です。

定例会は、JAXA広報部参事/有人宇宙技術部門 有人宇宙技術センター 技術領域主幹であり、JWEF運営委員でもある永松さんの講演とJAXA 職員の案内による施設見学の2部構成で実施しました。

第1部の永松さんの講演では、JAXA の活動を紹介頂くと共に、永松さん達JAXAの女性技術者の活躍の様子やJAXAにおける女性職員のキャリア支援の内容等についてお話いただきました。JAXAの女性職員の比率は低く、上位職員になるとさら低くなるとのこと。40代の女性が最も年上と聞き大変驚きました。最近は、次世代を担う女性職員を増やすことを目的に学生と活発に交流を行ったり、キャリア形成支援のために女性職員のロールモデルの可視化を図るなどの活動を行っているとのことでした。

第2部はJAXA 職員の方の説明による施設の見学を行いました。国際宇宙ステーション「きぼう」の管制室では国際宇宙ステーションから送られてくる映像をリアルタイムで見ることができ、また管制官の仕事の様子を直接見るという大変貴重な体験をすることができました。

 (宇宙服の前で説明)

(宇宙に行く前に訓練する設備の模型。トイレ、お風呂以外は監視されるそうです)

今回私が一番印象に残ったのは、「宇宙飛行士になるために必要な資質」について永松さんが話してくださった内容です。自然科学系の高度な専門知識、英語やロシア語など語学、丈夫な身体はもちろんですが、リーダシップとフォロアシップの両方が取れることが一番必要とのこと。命の危険と隣り合わせの宇宙ではチームワークがとても重要です。自分がリーダーの時はリーダシップを発揮してチームを率い、自分以外の人がリーダーになれば、リーダーをサポートして円滑なチーム運営をおこなう、このどちらもできる人でないといけないとのこと。ビジネスでも全く同じだと感じました。

定例会はJWEFメンバーが実際顔を合わせて交流ができる貴重な機会であり、私ども運営委員もとても大切なイベントとして位置づけています。今回も、このイベントをきっかけに参加者同士がFacebookでつながるなど、新たなネットワークが生まれています。今後も多くの皆様に興味を持っていただける定例会を考えて参りますので、よろしく御願いいたします。

文:JWEF運営委員・事務局  原 憲子

 

参加者からのコメント

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The JAXA Tour and Presentation in March was informative and inspiring.

Hearing from a female professional in space science is a rare opportunity, and she openly shared her experiences and how we as women can continue promoting and encouraging women around us in a male-dominated field.

Although my work does not directly relate to space and aerospace development, I hope to continue attending events where I can expand my perspective and learn about various career paths.

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小さい頃宇宙飛行士にあこがれていたので、筑波宇宙センターを見学できると聞き、喜んで参加しました(前夜からワクワクしていました!)。

私は、宇宙飛行士になるためには飛行機のパイロットの資格が必須条件だと思い込んでいたのですが、どうやらそれは間違いだったようです。JAXAの永松さんのお話では、いろいろな分野の専門家になれば宇宙に行く夢がかなう可能性があるとのこと。ウン十年前にこの事実を知っていたら、私の人生は変わっていたかもしれません。

 宇宙開発の最先端で女性技術者がイキイキと働いていらっしゃる姿を拝見し、大変刺激を受けました。これからも、日本中、いえ、世界中でパワフルに働く女性を知る機会を作っていただければ大変ありがたいと思います。

いろいろ準備してくださった永松さんはじめJWEFの皆様、ありがとうございました。

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 初めてJWEFのイベントに参加させていただきましたが、子連れでご参加されているかたもいて、とてもアットホームな雰囲気でほっとしました。

永松さんのご講演では、宇宙開発という分野の学問はない、各々が自分の得意分野で宇宙開発に携わっているということ、自分の得意分野を作る=国際競争力になるのだということをお聞きして自分の得意分野って何だろうな?これから何を強みにしていきたいかな?という自分のキャリアビジョンを考えるいい機会となりました。(まだぼやっとしてますが)

見学ツアーは小学生以上対象というだけあって、非常にわかりやすい説明でした。

宇宙服や宇宙飛行士養成施設の現物を見られたのには感動しました。

このような機会を設けていただきありがとうございました。

 

イベントの元記事

http://www.jwef.jp/activity/setevt_20170310234828161475447022.html

関連文書

参加人数報告

個人会員:
6名
法人会員:
8名
会員外:
3名