【報告書】広野町災害復興状況見学とファシリテーション交流 #JWEF

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2015年9月19日(土)福島県双葉郡広野町から富岡町を中心に災害復興状況の見学とファシリテーション交流を開催しました。

概要

日時

2015年9月19日(土)13:00 ~ 16:30

場所

福島県双葉郡広野町ほか

参加者

会員5名(個人会員5名)、会員外5名

 

前々日に発生したチリ沖地震の影響で20人乗りのバスが急遽45人乗りに変更。45人乗りのバスに10名という豪華なバスツアーになりました。バスの中では、災害対応状況や当時の様子を秋田 英博氏 が流暢な福島弁で説明してくださり、当日は天気が良かったので災害後の復興が進んでいる地域、時間が止まったままの地域をそれぞれじっくり見学することができました。

その後、富士フイルムファインケミカルズ株式会社の会議室をお借りし、放射線が人体へ与える影響の講演とファシリテーション体験会を実施しました。会場では広野町役場 齋藤真人氏に広野町のパンフレットを頂き、広野町の様子を知ることができました。
秦和則氏に放射線が人体に与える影響を講演していただいた。放射線に関する知識が乏しいためか、放射線による発ガン率の上昇を心配している人が多いようですが、発がん性の観点からは喫煙による影響のほうが何百倍も大きいことがわかりました。災害地見学の時間が長くなってしまい、放射線に関する講演時間が短くなってしまったのがとても残念でしたので、別の機会を設けたいと思いました。

ファシリテーション体験会は矢部 純代氏に講師になっていただき、ファシリテーションの初級編の説明と4名ずつ2班に分かれた実習を行いました。ファシリテーション参加者は福島県内勤務の5名と県外からの参加者3名で積極的な意見交換ができ、短時間ではありましたが有意義な時間を過ごすことができました。
いわき駅集合、解散でしたので都内からの参加された方は大変だったと思いますが、今後も地方での交流会を企画したいと思います。

 

 

JWEF運営委員  佐藤由香利

 

参加者の感想

個人会員 竹尾万紀子

いわき駅で大型観光バスに乗った私たちは、語り部「秋田さん(アトックス)」の絶妙な案内と共に、広野~楢葉~富岡と回りました。いわき市、広野町は住宅バブル中で津波跡地のあちこちで工事中。一方9/5から帰還可能となった楢葉は水田だった所に除染物を包んだ袋が整然と並んでいました。未だ夜間立ち入り制限中の富岡町は駅跡地で少し散策しました。立ち並ぶ家々は地震・津波の被害を受けた時のまま。駅前飲食店の中に津波で流れた軽トラックが入り込んだ状態。少し内陸では人の気配が全くないのに新しい家が並ぶエリアがあり奇妙な感じでした。その分イノシシ、イノブタが増えて困っているそうですが。報道等で分かっていたつもりだったけれど、現地に行くのは全然違い、色々考えさせられた約2時間弱のミニツアーでした。

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