世界工学サミット2013における Women in Engineering セッション参加報告 #JWEF

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JWEF運営委員長 渡辺美代子

2013年9月9日から15日まで、シンガポールのMarina Bay Sands コンファレンスセンターにおいて世界工学サミット(World Engineers Summit 2013)が開催され、日本代表として参加しました。会議中には、WFEOの理事会と委員会も開催され、Women in Engineering(WiE)委員会には日本代表の今栄東洋子元総合科学技術会議議員と共に出席しました。

WiEセッションの講演は5件、すべて女性の講演でした。この内3件はキーノートスピーチで、オーストラリア工学会の会長に就任したDr. Marlene Kanga 、シンガポールのナンヤン工科大学工学部長のProf Janie Fouke、マレーシアのMinconsult Sdn Bhdというコンサル会社の取締役であるMs. Datuk Engr. Rosaline Ganendra、2件の招待講演はポーランドCracow工科大学のAsst Prof Lidia ZakowskaとJWEF渡辺でした。各講演においては、それぞれの国及び地域の女性技術者の社会での活躍状況と貢献が紹介されました。講演の後にはパネル討論が実施され、各地域の代表5名とモデレーターが登壇し、アジア代表としてパネル討論にも参加しました。会場には米国機械学会の会長であるMs Madiha El Mehelmy Kotbも参加し、積極的に発言していました。本セッションがWFEO WiE委員会メンバーを中心に比較的閉じられた人たちで議論されていること、男性の参加がないため社会全体に広がりにくいとの指摘がされ、今後の課題として認識されました。

また、別の日に開催されたWFEOのWiE委員会では、今後の活動について議論され、より実質的な活動をするために、世界の5地域(欧州、米州、アフリカ、中東、アジアオセアニア)でそれぞれ活動することが提案されました。

本会議のWiEセッション及びWiE委員会には、今回日本から初めて参加しましたが、アジアからの参加が少なく、欧米、アフリカ、中東から多くの女性が参加していました。通常の国際会議で出会えないアフリカと中東の女性技術者たちと直接議論することができ、大変貴重な機会となりました。アフリカや中東の女性たちは、自ら手を挙げ積極的に発言していました。国際機関であるUNESCOに直結するこのような会議に日本からも継続的に参加し、世界の技術者と人的ネットワークを作り、女性の視点を主張しながら共に世界を動かしていくことも必要であると感じました。来年はナイジェリアで、2年後には京都にてWorld Engineering Conference and Convention 2015 (WECC2015)として開催が予定されています。

WECC3015のWiEセッションの企画リーダーは渡辺であり、JWEFを中心に多くの日本女性技術者の積極的な参加が望まれます。


WFEO WiE委員会の集合写真

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