「信頼関係を築くHospitality English」開催報告(2012年12月JWEF定例会)

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12月2日(日)に開催した今年度2回目の定例会は、ビジネスパーソン向けの英語研修を20年以上手がけられている(株)オフィス・ビー・アイの大島さくら子先生をお迎えし、Hospitality Englishを学びました。Hospitality Englishとは、いわゆるおもてなしの英語です。英語は性別や上下関係に依らないニュートラルな言語で尊敬表現や謙譲表現はないと思われがちですが、実は丁寧な言い方があるそうです。間違えると相手の信頼を損なうケースもあるとか。先生の、「今日はHospitality Englishの重要表現を学んで、相手の方と上手に信頼関係を築きましょう!」との言葉に、東京渋谷駅近くの会場に集まった私たちの期待も自然と高まりました。

まずは、心構えから。先生によれば、①笑顔を絶やさない、②わかったふりをしない、③理解できないことを伝える勇気をもつことが重要とのこと。中でも、「とにかく笑顔が一番大事です!」と強調されていました。続いて、理解できていないことを伝える表現をいくつか紹介いただき、「英語は声に出さないと身に付きません。今日はたくさんアウトプットしてくださいね!」と促されて、テキストの英文を参加者が各々リピートしました。その後も何度もアウトプットする機会が設けられ、「9つの必須フレーズ」やお客様対応の流れに沿った重要表現を、実際に声に出しながら学んでいきました。途中にリスニング・トレーニングもはさみながら、お客様のお迎えから別れ際の挨拶表現までテンポよく展開していきました。それぞれの表現の解説では、先生ご自身がこれまでに体験された失敗を紹介いただくこともあり、とても説得力がありました。

後半は、「ビジネスシーン別Hospitality English」でした。今回JWEFのために準備いただいたプログラムで、①同僚などとの会話、②会議やプレゼンテーション、③ビジネスランチ・ディナー・パーティ、④ビジネスE-mailの4つのシーンについて、ありがちな間違い表現、誤解表現を1つ1つ直していく練習をしました。たとえば、You had better〜やI suppose that〜は仕事でもよく使う表現だと思いますが、You had better〜というのは「後で痛い目に遭う可能性があるので〜した方がいい」という意味なので、アドバイスとして使う場合は注意したほうがよいそうです。また、「〜と思っています」という意味のI suppose that〜は、本当はそうは思っていないという“疑い”を含んでいるので、ビジネスでは使わない方が無難とのこと。会場からは「そうだったの?」「知らなかった!」「もっと早く知っていれば・・・」などの声があがりました。(先生のオススメ表現は、それぞれ、Maybe you should〜、It seems/appears that〜です)

最初から最後まで先生の問いかけが続き、参加者からも質問がたくさん出て、会場はとても活気にあふれていました。そして、あっという間に2時間のセミナーが終了しました。最後に先生は「今日中に必ず復習してくださいね!」と言われましたが、一人ひとりがもっと勉強したい!という気持ちになったのではないでしょうか。

終了後のアンケートでは「何げなく使っていた英語の正しい/Hospitalityな使い方について多くの気付きがあり大変有益でした!」「非常にテンポよく進めていただき勉強になりました。しっかり復習したいと思います!」といった力強い声をたくさんいただきました。また、「これまでJWEFでとりくまなかったテーマだが、実践的でよいと思います」といったご意見も頂戴しました。

セミナー終了後は、20人余りの方が会場に残って、お茶とお菓子をいただきながら、先生も交えて交流会を行いました。途中、参加運営委員から自己紹介を、男性、女性お一人ずつから参加しての感想を、先生からは私たちへのメッセージをスピーチしていただきました。交流会は若手の方にとっては第一線で活躍し続けるロールモデルとの出会いの場ともなったようで、英語の話題だけでなく、日ごろの悩みを相談する姿も見られました。交流会は1時間余りでお開きとなりましたが、みなさん“ネットワークづくり”もしっかりされたようでした。

【参加者】会員24名(1名)、一般6名(1名)、計30名(2名)。 ( ):学生うち数

JWEF運営委員 西田

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