第1回ロールモデルカフェ 開催される !

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先月3/5(月)平日夜、渋谷マイスペースにて、募集10名のところ9名(法人含め全てJWEF会員)の参加者を得、第1回ロールモデルカフェが開催されました。誰もが初めてのロールモデルカフェでしたが、最初のロールモデルになって下さった山口さんを囲んでの終始話題の尽きない3時間でした。

山口理栄さんプロフィール:
1984年に大学(情報系)を卒業し総合電機メーカーに入社。ソフトウェア開発部門にてソフトウェアの開発/設計/企画に従事。2006年から2年間女性活躍推進プロジェクトリーダー。コンサルティングファームを経て2010年「育休後コンサルタント」として独立。2011年2月、情報処理学会主催のソフトウェアジャパン ITダイバーシティフォーラムで森 でかしーさんとともに登壇したことをきっかけに、JWEFに入会。一男一女(17歳、15歳)の母。

会員の松本さん(東京都)より、そもそもこのような集まりが実現したきっかけを、その始まりから企画の流れ、当日の様子までご報告いただきました。

JWEFでは、これまで年に数回、定例会や見学会等があり、非常に有益な機会を会員に提供してくださっています。

去年から始まったJWEF会員同士のSNSの中で、「会員がもっと参加しやすいイベントって何だろう?・・」というテーマでトピックが立ち上がり、 参加するだけではなく、自らも企画等に関わって作り上げるイベントも面白いですよ、という呼びかけがあったのが今年1月頃。

それ以来、いろいろな会員の方からご意見がありましたが、中でも、今、世の中でトピックになっていることや実際に事業に取り組んでいる人に、お仕事の話ばかりではなく、ご自身のそれまでの経験やご提案、今後の方向性についても、お話を聞く機会ができないか、という意見に賛同が多く集まってきました。同時に、何かしたら参加する人同士のつながりが増える形も期待したいし、若い方々の意見も吸い上げられる形はとれないものか、という意見もありました。

意見のやり取りの中、共通項としては「ロールモデル」という話になり、身近な先輩をお呼びして、ざっくばらんにお話を聞く「ロールモデルカフェ」を定期的に開催することを企画する形となりました。これが2月頃。

開催場所についても、カフェスペースみたいなところが堅苦しくなくてよいのでは、という意見があり、関係者内で心当たりを探していただいたところ、渋谷のマイスペース(銀座ルノアールの小会議室)に確定した次第。

開催日ひとつとっても、週末、平日、昼、午後、夜 と種類がありますが、今回参加を予定している方の間では、平日の夜、ということで企画され、年度末の忙しい時期ではありますが、講師の都合も考慮し、3月5日(月)夜19時から21時にて開催が決定。

私自身は、残業での遅れがこわかったのですが、「必要な時に定時で仕事をあげるのがプロの仕事人」という書き込みを見て、これは取り入れなくっちゃと再認識した次第。

当初、スカイプを使ってみようか、という話もありましたが、限られた時間のなかで、機材の確保や会場へのセットも難しい状況だったので、今回は断念し、次回の宿題としました。

日程ぎりぎりとはなりましたが、2月23日にメールによる告知。
場所の関係で、飲み物注文が義務化されていたのですが、結果的に食事時ともなり、軽食を注文する方続出。ランチミーティングに近い雰囲気だったかもしれません。
今回、講師となってくださったのが、SNSの中で手を挙げてくださった1995consultantさんこと山口理栄さん。

第一回ロールモデルカフェ 仕事と子育ての両立、そして起業へ 〜40歳代で知った自分のミッションとは 〜 というタイトルでの開催となりました。

さて、3月5日当日。短い募集期間にもかかわらず、9人の参加あり。当日は、講師自ら、自前のプロジェクターとパソコンを用意してくださり、過去のパワポを活用しながら、わかりやすくお話をしてくださいました。大きなテーブルを丸く囲み、お話を伺うスタイル。

講師のその来し方、人生の密度の濃いこと!パワフル、という言葉だけでは足らず、幅広い・厚みを持った人生経験を有していらっしゃることに、参加者一同感服いたしまして、まずは話に聞き入る状況でした。

講師の方の、企業勤務時代の話(入社当時、妊娠出産による環境の変化、昇進や異動による仕事の変化、そして部長職まで経験して広がったさまざまな経験・・)から一転して独立開業、そして現在に至るご苦労と広がりつつある業務展開についての充実したお話をいただきました。
カフェ形式の良さは、講師との距離が近いこと、濃密な関係が作れること、個人的な話もしやすいこと、等が挙げられるかと思います。

その後、参加人数も限られていることから、講師から参加者それぞれに話を振りながらやり取りをする形をとってくださるのですが、実は参加者それぞれが日常を語りながら、夢を語るあるいは反省を語る、今迷っていることを語る・・・等の流れになり、講師の方のお話の中身ももちろんのこと、参加されている方皆さんがそれぞれの人生を有していて、どの方も語るに値するだけの経験をお持ちであることを相互認識したような、そんな場になりました。

また、講師が参加者の悩みに対してストレートにアドバイスをくださる形ともなり、参加者にとっても有益な時間になったことも特筆すべきところです。
参加者からは、以前から興味あった起業について、きれいごとでは済まないリアルな現実を教えてもらえて非常に勉強になった、という意見もあり、組織に属するタイプだけではない、新しい世界の広がりが見られたという点でも、また、JWEFの会員層の広がりという観点からも大きな意味があると考えられます。

普段は、みなさん理系なので、どうしても男性の多い職場の方がほとんどの中、女性同士でありながら、広く社会で活躍する方々とお話しする機会を持つことができ、それだけでも有益だった、うれしかった、というお話もありました。また、講師のアドバイスのおかげで、自分の生き方に自信が持てました、というご感想もいただいています。

今後、第2回のロールモデルカフェが開催されることと思いますが、第1回に参加された方はどの方も講師になれる方と思います。この活動が、(規模は大きくなくても・・大きくないほうが望ましいと思われる)草の根的に継続されることで、会員の方々が元気や勇気を得る機会となればこの上ない、と思う次第です。

企画・立案、実施に関わった皆様、本当にありがとうございました。今後とも、引き続き、よろしくお願いいたします。そして、会員の皆さんも、企画・実施に協力・関与していく楽しみを味わっていただければ幸いです。

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