金町浄水場土木現場見学会報告

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10/22土曜日の午前中は、小雨が降ったりやんだりのあいにくのお天気でしたが、見学会には24名もの参加者が集合し盛況のうちに終わりました。参加者の学生会員、梶波さんから以下ご感想をいただきました。

学生会員 慶応大学2年 梶波玲子

私は経済学部に所属する学生ですが、視野を広げたいと思い、今回の見学会に参加させていただきました。浄水場自体、小学生の頃に社会科見学で行ったのが最後で、また、初めての工事現場見学でしたのでとても貴重な体験となりました。現場見学の前にまず、浄水場のシステムや、新たに建設される施設について説明して頂きました。濾過システムについては大体知っているつもりでいたのですが、施設内でどうやって水を流しているのか、既に金町浄水場が何十年も利用されている施設であること、新たに築造される施設の概要、またオゾン耐性のあるコンクリートの話など、様々な発見がありました。

直接工事に携わっている方々の話はとても興味深く、中でもコンクリート工事の話が印象的でした。3メートルもの厚さのコンクリートを一度に仕上げる技術は勿論、何百名もの方が同時に行動し、進度にあわせて各々の判断で作業を進めるというのは、聞くだけでも大変負担の大きい作業だと感じましたが、実際に現場で完成したコンクリートの床や壁を見ると想像以上に綺麗で感動しました。また現場では、普段は囲いの外から垣間見るだけでしたので、見るもの見るもの新鮮でしたが、特に驚いたのは工事の規模の大きさです。

施設の周囲が、地上に出ている部分からでは想像できない程深く掘り下げられていました。一度地盤を掘り返し、また埋め直すことでより基盤の安定性が上がるとのことで、そのような丁寧な工事があるおかげで、この先何十年と利用できる施設が作られるのだと実感しました。その後見せて頂いた送水管のある地下空間が、今回の見学を通し一番圧巻でした。四方をコンクリートで囲まれた広大な空間の中に、巨大なポンプやクレーンが備え付けられており、独特の雰囲気がありました。それまで浄水場で扱う水量は数字でなんとなく把握していただけでしたが、改めて金町浄水場の処理能力の大きさを体感できたと思います。

現場でも関係者の方に色々とお話して頂き、ポンプの開閉作業や(通常は電気で開閉を行うとのことでしたが、手作業用のハンドルもついており、もしそのハンドルで開け閉めしようとすると、男の人数人で1日かかるということでした。)溶接の事など、どの話もとても興味深かったです。

今回の見学会を通し、土木という新しい世界の一端を知ることができ、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。最後になりましたが、ご多忙の中、見学会を開催してくださった工事関係者の皆様及び、このような機会を設けてくださったjwefの皆様、本当に有難うございました。


現場で説明して下さった鹿島建設の貞廣さん

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