女子中高生夏の学校に参加して

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2010年8月12日(木)〜8月14日(土)、女子中高生、そして彼女たちをとりまく大人である保護者や先生に理系のことを知ってもらい、理系を志す女性が少しでも増えて定着するようにという願いをこめて、埼玉県の国立女性教育会館にて女子中高生夏の学校が開催されました。

JWEFからは運営委員の田中さん、西田さん、吉田さんの3人が昨年と同様にポスター発表を行い、昨年創設された都河賞の紹介が行われ、ロールモデルの提示とともに職種や専門分野を超えた女性のつながりの重要性を訴えました。

さらに、今年度はポスター発表だけでなく、企画委員として企画の段階から参加して欲しいとの要望を受け、JWEFから町田さん、永合さん、舩木さん、元木の4名がプログラムの一部も担当しました。具体的には保護者および教員向けのプログラムで、企業で働く理系女性の話として、理系企業への就職、企業での働き方、キャリア形成などのミニトークを行った後に、ざっくばらんに質問や自由討論を行う時間を設けました。「理系は就職活動に強い」「理系を出ても文系職につくこともできる」「理系女性で子育てと両立している人がいる」などの事実が印象的だったようです。また、トークを行った私たち理系出身者が生き生きと社会で活躍している様子を目の当たりにして、理系に対するイメージが変わったとおっしゃられた保護者もいました。女子中高生が進路を選択する上で、保護者や先生といった身近な相談相手の存在はとても大きいはずです。女子中高生をとりまく“大人”を対象とした本プログラムのような取り組みも、生徒の進路に影響力を与えうるものと思われました。

女子中高生からの相談コーナーも設けられました。「物理も化学も生物も数学も興味があってどの進路に進んだらいいかわからないんです。」積極的な意味で進路に悩む女子高校生を前に、この合宿における参加者の意識の高さが伺えました。一人でも多くの大学生のTAや社会人の先輩に接することが、なりたい自分探しの一助となればと期待しながら三日間の日程を終えました。

文:JWEF会員 元木 理絵

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